フィリピン留学情報

受けて終わりじゃござんせん

フィリピン留学のエージェントをやってるものでして、メールなどでいろいろとお問合せをいただきます。たまに「セブパシフィック航空をクレジットカードで予約したので、その代金がちゃんと引き落とされてるか調べてください~!」みたいな、いやいやそれはセブパに聞いてくださいよってお問合せもあるのですが。苦笑

圧倒的に多いのは「どの学校に留学するのが良いだろうか?」ってお問合せです。弊社も含めてあっちこっちのエージェントのサイトにいろんな学校が載ってて、どのサイトでもどの学校もそれなりに良さ気に書かれてますからね。お客様もどこに留学すりゃ良いのか迷って当然だと思います。


弊社の場合、お問合せを受けたらまずはご希望の条件を伺います。それもできるだけ具体的に、なおかつ箇条書きでって、いきなりお客様に注文出すんですが。(^^ゞ

いや、いきなり「8月から4週間フィリピンに留学しようと思うのですが、どの学校が良いですか?」って聞かれても答えようがないんですよね。人それぞれのニーズや事情によって、合う学校、合わない学校ってありますから。なので、まずは希望条件を伺います。


で、ようやく今回の本題なんですが、条件でよく挙がるのが「授業時間数が多いこと」なんです。

お客様のメールでの表現はいろいろあります。「みっちり勉強できる学校」、「たくさん授業を受けたい」、「朝から晩までぎっしり授業が詰まってる」。どれも要するに1日の授業量が多いってことですわ。

それを希望する理由はだいたいみなさん同じですね。「どうせフィリピンに留学するならばたくさん勉強したい」、「授業以外の時間はついついなまけてしまいそうなので授業でうめつくしたい」。だいたいこんなところです。

同じ理由でスパルタタイプの学校を希望される方も多いです。朝から夕食後までビッシリ授業が入って、さらにその後に強制自習が2時間あるとかいったタイプの。それを希望される方もけっこういらっしゃいます。


これがねぇ、ぶっちゃけ微妙なんですよ。

授業が多いことのメリット、デメリット両方とも分かった上で授業が多いことを希望されるならOKなんですけどね。ほとんどのお客様が初めてフィリピンに留学する、いわばフィリピン留学のド素人です。多分デメリットに気づいてない。気づかずに授業時間数が多いことを希望されている。

なので、授業時間数が多いことを希望されるお客様に、弊社では必ずそのデメリットを説明します。それでも授業時間数が多くてOKですか?と。で、それを説明すると、ほとんどのお客様が授業時間数を減らします。笑

エージェントの立場とすれば、授業時間数が増えて学費の金額が上がれば、学校から受け取る紹介料も上がるので、お客様の受ける授業時間数は多ければ多いほど良いんですけどね。まぁ、良いですよ。


じゃぁ何を説明してるか、デメリットって何かってことなんですが。みなさん思ってませんか?フィリピンに留学して授業を受けたら英語力が上がる。授業を受けた量に比例して英語力がアップするって。それってね、完全な勘違いなんですよ。

なぜか? 英語って基本的に暗記科目です。知ってる単語しか聞き取れないし、知らない表現は話せない。基本的に覚えている量に能力が比例するのが語学です。

もちろん、暗記以外の要素もありますよ。語学的なセンスとか、慣れとか、経験とか。でも、覚えるという要素が非常に大きいことについては、みなさん異論はないと思います。


で、授業です。50分の授業を受けました。授業が終わった時点で50分相当の英語力がアップしました。ってことには絶対になりません。なぜか?授業内容を暗記してないからです。

例えば授業でHow aboutって表現が出てきた。これを暗記して頭の中に定着させない限り、How aboutという表現を使うことも聞き取ることもできないでしょ?

50分の授業の中でいろんなことを学ぶ。単語とか表現とか。それらを授業の後で暗記、定着させて初めて成果が出る。50分の授業を受けて、その後で50分の授業内容をすべて暗記、定着させて、それでやっと50分相当の英語力がアップするんです。授業を受けたら自動的に能力アップって、語学ってそこまで甘くないですよ。


そこで影響が大きいのが授業時間数なんです。例えば、午前中に4コマ、午後にも4コマの授業があって、夕食の後に2コマの無料授業、その後に2時間の強制自習があったとしましょう。「フィリピンに留学してモリモリ勉強するぞ~!」って人が食い付きがちなコースです。

無料授業も含めて10コマの授業を受けます。その後の自習時間2時間で、10コマ分の授業内容すべてを暗記、定着できますか?無理でしょ。自習2時間が終わるのが夜の10時か11時くらいになるでしょう。それから寝るまでの時間を使ったとしても、10コマ分の内容を暗記するなんて普通は無理ですよ。

何が言いたいかというと、10コマ分の内容を暗記、定着させる時間を確保できない限り、授業を10コマ受けたって意味がないってことです。


毎日10コマ授業を受けてすごい勉強したみたいに思ったんだけど、フィリピン留学から帰ってきたら今ひとつ英語力がアップした気がしない。

そりゃそうですよ。授業時間が多すぎて、暗記、定着作業の時間を4コマ分しか確保できなかった。だから授業は10コマ受けたんだけど、頭に残ったのは4コマ分だけ。これがスパルタコースのワナなんです。


フィリピンに留学している間はとにかく授業を受けまくる。そして、暗記、定着作業は日本に帰ってきてから集中してやる。そういう割り切り方もOKです。日本に帰ってからの時間を本当に確保できるならば、それも一つの作戦だと思います。

でもそれができないならば、下手に授業時間数を多くし過ぎると、暗記、定着作業の時間を確保できず、結局は消化不良で終わっちゃいます。そうなるくらいなら、授業時間数を増やしすぎないほうが良いです。

例えば、授業は午前4コマ、午後4コマの合計8コマにして、夕食が終わって寝るまでの時間をすべて使って暗記、定着作業をする。10コマ受けて4コマしか定着しないより、8コマに減らしてその代わり8コマすべて定着させたほうが成果は大きい、という考え方です。


もちろん、夕食の後をフリータイムにしてしまうと、自分は意志が弱いのでついつい他の人と遊びに行ったり、ネットを見て時間をつぶしたりしてしまいそうなので、そうなるくらいだったら夕食の後も授業で埋め尽くしたほうがマシ、という考え方もあります。

しかしいずれにしても、授業を受ければそれだけで英語力アップではありません。授業内容を暗記、定着させて初めてアップです。この点を勘違いしないようにしてください。

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